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2010/06/16

告白

ある中学高の1年B組。
終業式のHRで担任教師の森口悠子は静かに語り始める。
「娘は事故で死んだのではなく、このクラスの生徒に殺されたのです」

原作既読。
本屋大賞を取った時から気になっていたけどハードカバーに躊躇し、文庫化しても結局chaguちゃんから借りる(笑)

原作から受けた怖さそのままに怖いです。

何が怖いのか。
血は飛び散るし、暴力的なシーンもあるけど、この話の怖さはそんなのじゃない。
命が軽いものになっていることか。
犯罪者の動機が理解できないことか。

少年犯罪、ネグレクト、イジメ、モンペ等々、現代社会の問題が出てきます。
誰もが理解者を求めて淋しさを抱えている社会。
犯罪を犯している人たちに、罪悪感があまり見えない。
他人を傷つけることが簡単で、他人との間に信頼関係が見えない。
本気で「なぜ人を殺してはいけないのか」と思ってそう。

他の作品ではビビットな色合いが印象的な監督だけど、今回は色調を抑え、青みがかった暗い映像です。
でも、水とか空とか、映像が印象的。

それよりも印象的なのは、松たか子。
すごいです。
淡々と話す中に混じる狂気。
落ち着いているんじゃなく、空っぽになってるって分かる。
本当に苦しい涙には声すら出ず叫びになるんだって感じた慟哭。
なんてはまり役。

木村佳乃もほんとあの手の役似合うなぁ。

ラストは「どっかーん」でぶつ切りでもよかったと思ったけど、最後の笑みと「なーんてね」に益々怖さが。

Aの母を殺してしまったかもしれない爆弾は、本当に仕掛けられたのか。
そもそも、そこまで殺傷能力のあるものを作れたのか。
誰より大切な人を失った(と思わせただけ?)という地獄を味わい、そこから本当の更生が始まる。
それは教師として更生を望んだ言葉のようだが、その言葉自体が「なーんてね」で、本当はAに対する単なる復讐だったのか。

悲しみ苦しみを表に出さない声で淡々と話す分、最後の笑みはかなり衝撃でした。
映画(劇場) | Comments(0) | Trackback(0)
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